入会のご案内

ELSES研究会設立の趣旨と研究会の目的

—日本発ナノテク・材料計算ソフトウェアの世界標準化に向けての開発と普及—

ナノデバイス、プロセスの設計・開発、新材料の開発を行うにあたり、計算機シミュレーションを活用した新しいスキームが期待されています。しかし、通常の量子力学的第一原理分子動力学計算で扱える原子数は数百原子程度であり、産業界で理論的解析が望まれる100nmスケールサイズの原子数を扱うことは困難です。

ELSES(Extra Large Scale Electronic Structure Calculation)は東京大学において科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(CREST)(課題名:複合手法を用いた電子構造計算技術の開発、代表藤原毅夫)の下で開発された、独創的なアルゴリズムに基づいた量子力学的分子動力学計算手法であり、電子状態計算に基づく分子動力学計算を原子数に比例した計算時間とメモリで可能にします。これにより100nmスケールの超大規模系の電子状態の変化を含めた構造変化などの分子動力学計算が可能となり、産業界の現実的なナノデバイス・プロセスの理論的解析が可能となります。しかしながら、このELSESは現状では直ちに産業界で活用していただける段階ではなく、今後、より多くの元素への対応やソフトウェア機能の強化を進めると共に、表面、界面、不純物、液体、金属原子系での実証的解析を進めることが重要となります。

ELSES研究会は東京大学産学連携本部の産学連携創出スキーム「UCR-研究会」に基づき、藤原毅夫教授を代表として大学・企業並びに研究機関の有志による幹事会と会員で構成され、ELSESの開発・実証を進め、ELSESをナノテク・材料分野における日本発の世界的ソフトウェアに開花させることを目指しています。

ELSES研究会の会員になることにより以下の利用が可能です。

なお、将来、ELSESプログラムパッケージの商用版がリリースされた場合、それまで会員が無償で使用していたELSESプログラムパッケージの使用権を妨げたり、その時点までの使用料を徴収したりすることはいたしません。

ELSES研究会の会員の方々にはELSESを利用していただくとともに、その開発・実証にも参加していただき、ELSESの育成・普及の一端を担っていただければと存じます。皆様の参加をお待ちしております。
◆連絡先:東京大学 大学総合研究センター 藤原毅夫(ELSES研究会 代表) fujiwara(@)coral.t.u-tokyo.ac.jp
上記のメールアドレスは@前後の()を取ってご使用ください。

ELSES研究会へのご入会

さらにELSESプログラムパッケージのご利用を希望される方は、あらかじめ本研究会(上記代表)に御連絡の上、入会申し込みをしてください。審査の上、御連絡致します。


入会いただいた方には本研究会からELSESプログラムパッケージをダウンロードするためのアカウントを発行いたします。

NPO 科学技術ソフトウェア研究センター

ELSES研究会と関係の深い「特定非営利活動法人科学技術ソフトウェア研究センター」関係の文書です。

研究会等の情報

 

関連サイト情報

[1]

JST-CRESTプロジェクト「複合手法を用いた電子構造計算技術の開発」(代表 藤原毅夫)

[2]

東京大学 藤原研究室

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